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炎にくちづけを……

というわけで、宙組公演「炎にくちづけを/ネオ・ヴォヤージュ」のお話でも。
10月中にも行ったけどその時の事は書いてないので、今回のとまとめて。

お芝居「炎にくちづけを」は、ヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」が原作。
あらすじとしては……時は15世紀、スペイン、宮殿ではこんな噂話が。
今から20年前、先の伯爵はあるジプシー女を火あぶりにした。
ジプシー女の娘アズチューナは復讐として、伯爵の息子兄弟のうち弟を焼き殺した。
伯爵はアズチューナを探したが、捕まらず。また火あぶりにされたジプシー女の魂は、
息子兄弟の兄ルーナ伯爵の治めるこの宮殿を今でも呪っていると………

お話の中では、吟遊詩人でジプシーのマンリーコが主役。
彼はアリアフェリア宮殿の女官レオノーラと愛し合うが、権力者ルーナ伯爵が横恋慕。
ルーナ伯爵はマンリーコ達ジプシーを反キリスト教徒と罵っている。
伯爵とマンリーコは争うが、何故かマンリーコは伯爵を殺せず、逆に大怪我を負う…
なんとか逃げ出したマンリーコは母親アズチューナの看病で回復する。
そして彼女から20年前の話の真実を聞く。
アズチューナが焼き殺したのは実は伯爵の息子ではなく、彼女の息子だったのだ…
アズチューナは改めてマンリーコに、自分の母の復讐を遂げるように頼み、
マンリーコ自身もルーナ伯爵を敵としてるために、了承するのだった。

そんな折、レオノーラはてっきりマンリーコが死んだと思い、修道院入りを決意。
伯爵はそんなレオノーラを奪おうとするが、ジプシー仲間の協力もあって、
マンリーコはレオノーラと再会して伯爵の下から逃げ、彼女と結ばれる………
しかし同時に戦争が勃発、ルーナ伯爵は勝利しジプシー達を捕らえる。
レオノーラの居場所を教えないジプシー達は次々と殺されていく……
異教徒だから……このような殺し方をしても構わないという修道院長。

マンリーコとアズチューナのみは、翌日火あぶりの刑に処される事が決定する。
それを知ったレオノーラは伯爵と取引、つまり伯爵との結婚を約束。
代わりにマンリーコの為の逃げ道を聞き出し、彼を遠くへと逃がそうとする。
マンリーコはレオノーラが自分を逃がす為に、二人の愛を売ったのかと激怒。
しかし、レオノーラは愛を売ったわけではなかった……
取引と共にこっそり毒を飲み、愛を売らずしてマンリーコを逃がそうとしたのだ。
「あなたが生きている事だけが、我が望み」という言葉を残して、息絶えたレオノーラ。
レオノーラが約束を破ったことを知った伯爵は、マンリーコを火あぶりに。
いよいよ火をつけてマンリーコが火に包まれた時、アズチューナが現れた。
そしてルーナ伯爵に叫んだ、「マンリーコはお前の弟さ……」と。
愕然とするルーナ伯爵を尻目に「復讐を遂げたっ」と叫ぶアズチューナ…
はりつけにされたマンリーコの姿はさながら、ジーザスのようであった……

あ、あらすじだけで十分に長いわ……
読んでもらえれば分かりますが、かなり重い作品です。
その上、あらすじでは分からないと思うけど、舞台が中世の雰囲気をかもしだし、
宗教的な対立を数多く含んでくるので…
修道院長が「ジプシー達をどう扱おうと口出ししません」と言う科白があるんだけど、
これはキリスト教徒以外を人間として扱ってない証ですね、全く。

さて、私は最初にこの作品を見た時、すっごく苦手でした。
中世という時代が苦手なのもあるけど、レオノーラが苦手だったのですよ……
なんか恋に夢中になってて、周りと一線を画していたような感じがしたので…
愛と命、どっちが大事なんだろう~みたいな…(比べられないけど…)
それが2回目の観劇だった今回は薄れてたので、前よりは楽しく見れたかな…
最後の毒をあおってマンリーコを助けに行って、彼に責められてしまう件とか、
最後弱々しく歌う場面とか………あそこだけなら演じたいな~(笑)
まぁ、でもそれ程得意とはしない作品ですね、相変わらず(苦笑)
でもタカコさん(宙組トップ男役 和央ようかさん)は格好いいな~
ああいうコスチューム、似合うな、ステキ~~~
でも1番印象に残る曲が未だに「殺せ~、殺してみろ~」ってやつなのは…
いや、これは私にも問題があるかもだけど………
帰り道とかでそんな内容の歌、口ずさめないじゃん……

あぁ、長いわ、お芝居のあらすじが……というわけでそろそろショーに。
プロローグは主題歌でノリノリとはズレててちょいと残念……
中詰めのスタンダードナンバーでの歌い継ぎ以降が好きかも。
「Puttin' On The Ritz」の乗せてのタップとか最高~
あと、ピアノマンという場面も私は結構好きです、ああいうの。
なんか無秩序に色んな格好の美女がいっぱい出てくるの(笑)
フィナーレのダンスは長目だけど、タカちゃんの魅力がよく出てる衣装だと思う♪
(そこで衣装褒めるのかって感じだけど……苦笑)

なんというメチャメチャな感想書きなんだろう……
ちなみにこの公演、今度の日曜13日が千秋楽ですね、お疲れ様。
そして退団するガイチさん、今までありがとうございました。

P.S. 本当に余談だけど、千秋楽の2日後15日に帝国ホテルで紀宮様の結婚式が。
    帝国ホテルと宝塚劇場って実は道路挟んでお隣なのですね。
    だから、何か宝塚でイベントがあるとホテルの方まで人が溢れたり……
    が、15日は運よく宝塚劇場は公演が何もありません♪
    舞台稽古も翌16日からだろうし…………
    つまり、ホテルの周辺が人で溢れず、どちらかといえば超静か♪
    母親と「うまくやったね~、宮内庁~」なんて話をしてしまいました…

by ff-girl | 2005-11-08 00:09 | Takarazuka