黒蜥蜴~大劇場~

花組の大劇場公演もあとちょっと、先月に見た感想をやっとUpします。
一応「黒蜥蜴」は推理小説だし、原作とは違う設定(しかも結末を左右するような設定)
があるので、感想は別にしておこうかと思います。
ネタバレがイヤでしたら、この先は読まないほうがいいと思います~
ちなみに、私は推理小説の犯人を言われても全く怒らないタイプです。
むしろ気になりすぎて、先に結末を読んでしまったこともあります……

というわけで、感想は下へ↓




さてさて、私は原作が大好きです。というか、乱歩の世界が大好きです。
小学校時代から大好きで、受験前に少年探偵団シリーズを読破してました。
なので、三輪さんの「黒蜥蜴」を観にいこうかな~とも考えていた矢先に、
宝塚で「黒蜥蜴」を上演してくれるって聞いて、本当に楽しみだったのです。
そんな「原作」のイメージを背負ったまま、花組の「黒蜥蜴」に挑みました。

最初の方は原作と殆ど変わらないですね。早苗さんが最初に誘拐されるシーンとか。
私はこのシーン、結構好きです。ホテルのロビーと部屋が同じ舞台上に存在していて、
エレベーターの装置もなかなかいい感じだし。黒蜥蜴の最初の見せ場だけあって、
長めのシーンではありますが、まさに「黒蜥蜴」の世界が実写化されていて楽しめます。

その次は岩瀬邸。早苗さんが荒れまくっている所から始まります。
この場面は書生役で男役がたくさん消費されている場面……
書生達よりも、小林少年の方がよっぽど頼りになそうな感じです(笑)
ここでは壮さん演じる波越警部が早苗さんに要求されてソーラン節をやらされるけど、
名指しで呼ばれてやらされてる時のひっくりかえった返事が私的にはツボです。
波越警部はもう一つ、主題歌である「プロポーズ」も歌います。
歌う時間は少しだけど、すごくまっすぐに歌うのでかなり好き。
その波越警部の歌を聴いて、早苗さんが「誰もプロポーズしてくれない~」って泣くけど…
普通に早苗さんがなんでそんなにプロポーズにこだわるかがよく分からなかった…
(あくまでも私にはね、そんなところで泣かなくても~と思ったわけです)
岩瀬邸では、この後、人間椅子によって早苗さんがさらわれてしまいます。
あの美しいゆうくん(真飛聖さん)演じる雨宮潤一がすごい風貌でソファから登場して
それにビックリでした。よく考えたら、本当にソファから人が出てきたら怖いよね…

上野公園の場面は……少年探偵団&浮浪児で娘役が大量消費……
銀橋での黒蜥蜴と変装した明智さんの場面は、黒蜥蜴が急に子供っぽくなった気がして…
それまでは凛としていることが多いのですっかり忘れてしまいましたが、
今回の黒蜥蜴の設定が19歳くらいだったことをうっすらと思い出します。

この後の追跡のシーンもかなり好きです。空飛ぶ自動車のところですね。
上手側には明智さんと波越警部の乗った車、下手には黒蜥蜴と潤ちゃんの車です。
ここでは明智さんと波越警部のアドリブにも注目らしいです(壮さんお茶会より)
私が観にいった時には、明智さんが車を運転する波越警部の汗をふいてあげてました。
潤ちゃんの運転する車に乗ってる黒蜥蜴がとっても格好いいです。

あとは最後、黒蜥蜴の船・隠れ家になります。
ここではどんどん黒蜥蜴が幼児化していく気がするのが………
早苗さんもそうだけど、「私、純粋なの」的なことをなぜにこんなにアピールするのか…
そこの部分がいまいちしっくりこないので、私的には違和感を感じます。
あと、黒蜥蜴が本当に明智さんと生きていこうとするのも、原作と違いますね。
「誇り高き女盗賊」ではなくて、本当は「寂しがりやの少女」のようです。
といっても、普通に物語として楽しめば、十分のような気もします。
ここで、主題歌「プロポーズ」を明智さんと潤ちゃんがそれぞれに歌うのですが、
この曲自体のメロディーはかなり好きです。歌われたら確かにグっとくるかも。
そんな前向きになった黒蜥蜴だけど、最後に自分と明智さんが実の兄妹と知って自殺…
(この終わり方は「哀しみのコルドバ」を思い出したわー)
自殺直後に黒蜥蜴に話しかける明智さんが妙に落ち着いていました。
それで探偵として生きる希望を失った明智さんだけど、黒蜥蜴の最期のメッセージを見て
もう一度探偵への情熱を燃やし始めた所で、幕…………
最期に明智さんにロックオンしてると気づかないかもしれないけど、
人々が立っている中に、黒蜥蜴がすっとセリあがってきます。その存在感がなんか好き。

見てて思ったのですが、やはり黒蜥蜴・早苗の出番が多かった気がしました。
そういった意味でも早苗役のすみ花ちゃんは大抜擢ですね~
代わりに……ではないけど、やはり殆どの人が書生・浮浪児・探偵団で終わっちゃっていて、
下級生ファンはちょっと残念だろうな……
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by ff-girl | 2007-03-10 23:54 | Takarazuka